桜の美しさと悲しいエピソード
活動情報 | 2018.03.26
桜が満開になりました!
ほんの一週間ほどで、パッと散ってしまう桜の花。私はいつも悲しいエピソードを思い出します。
私の父は、大学生の時に、学徒出陣で軍隊に入隊したそうです。時は、敗戦間近の第二次世界大戦中で、大学生が全員、兵隊として動員されました。
父は友人達と、必ず生きてもどってこようと誓ったそうです。けれども現実は厳しく、友人のほとんどが、「戦死」でした。
そのことを「桜散る」と表現したと、父から聞いた私は、当時、小学生でしたが、ポロポロ涙を流しました。
それから、時が流れ、夫、入江敏彦が取材中の小型飛行機墜落事故で32歳の若さで亡くなった時、私の頭の中では、「桜散る」の言葉が何度もリフレインしていました。
今年もこうして、桜の美しさを感じられることを、ありがたいとつくづく感じます。