中東に平和を!
プライベートなことを書かせて頂きます。
12月6日、トランプ米大統領がいきなりエルサレムをイスラエルの首都と認め、テルアビブにあるアメリカ大使館をエルサレムに移すと言い出しました。
エルサレムは、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地で、ユダヤ人にとっても、パレスチナ人にとってもたいへん重要な場所です。
今回のトランプ大統領の決定は、中東和平の根幹を揺るがす大きな問題です。
この、12月6日はフジテレビカイロ支局長だった入江敏彦の命日でした。
ルワンダ難民を取材するため、ナイロビでチャーターした小型飛行機が墜落して亡くなりました。今から23年前のことです。
当時、妻だった私は、イスラエルのエルサレムで次男を出産してまだ1年も経っていない時で、絶望のどん底でした。
でも、その頃のイスラエルは、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長とイスラエルのラビン首相が握手を交わし、中東和平が大きく前進した時でした。
次男を出産した、エルサレムのミスガフ・ラダッハ・ホスピタルでも新生児を抱える、ユダヤ人の母親とパレスチナ人の母親が、仲良く同じ部屋に入院していました。二つの民族が共存共栄する現場を肌で感じた思い出が蘇ります。
中東に平和を!
無意味で不毛な戦いと流血がおこらないことを心から祈ります。